日本の常識は非常識!驚きのマレーシアの郵便事情

日本人は、自分が送った郵便や小包は、必ず相手に到着するし、誰かが自分宛に送ったものも、必ず自分の手元に到着すると思っていませんか?ですから、郵便局員が郵便物を捨てたと言う事がニュースになります。

まあ、マレーシアでも郵便や小包が捨てられたと言う話は、まず(決して?)有りません。

いつかは相手に届くか、発送人に送り返されます。

ただし、たとえ届いたにしても、郵便物は必ず、あなたのコンドミニアム(以下コンド)の郵便受けに入る補償は有りません。

例えば、あなたの部屋番号がB-13A-08の時、A-13-08に投函される可能性は高いですし、市内郵便でも、一週間で投函されるか、一か月後に投函されるか、はたまた、二か月後に投函されるかは郵便局員の『気分』一つです。

 

日本人にとっては、なんと無責任な!と思うかもしれませんが、Pos lajuの受付の女性曰く、『だって彼も疲れているのかもね~、もしかしたら、そのうちに投函されると思いますよ~♪』でした。

 

(1)マレーシアからの郵便・小包の発送事情

マレーシアの郵便局は「Pos Laju」と言います。

もともとは国営だったものが、民営化されたようです。

ただし、国営の名残りなのか、局員はほぼ100%マレー系マレーシア人です。

このPos lajuは大抵は大きなショッピングモールに併設されています。

私の行くPos lajuは全て「AEON」のショッピングモールにあります。日本の郵便局と同じにきれいです。

 

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ここでは①切手の販売、郵便や小包の引き受けができます。

これは日本とほぼ同じシステムで入口の整理券発券機から、目的に沿った番号カードを受け取り、自分の番号になったら指定された窓口に出向き、用を足します。

アナウンスは全てマレー語ですが、電光掲示板に整理番号と受付カウンターの番号が表示されますから安心です。

ちなみに、窓口の99%はマレー系マレー人の女性です。英語は話せるので心配は有りません。みんな親切ですよ♪ 

 

整理券発券機 ↓  ↓  ↓

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電光掲示板  ↓  ↓  ↓

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基本的に海外への郵便や小包の発送も同じです。郵便には「VIA AIR MAIL」の朱書きを、海外小包は、インターナショナル用の書類を記入してください。

 

ところで、Pos Lajuには、その他に独特のシステムが二つあります。

②一つは電気、下水道、インターネット等の公共的な料金の支払いです。

基本的にこれらは窓口では受付ず、併設される公共的料金の自動支払機で支払います。

請求書のバーコードをリーダーにかざすと自動で入金人、支払金額が表示されその金額に沿って入金します。

毎月末郵便受けに入れられます。

 

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公共料金などの自動支払い機  ↓  ↓  ↓

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もう一つの独特のシステムが③道路税の支払いと支払証書の発行です。

この国では自動車保険には、強制とか任意とかの区別はなく、一律の保険内容で毎年一回更新されますが、その時に道路税も更新が必要です。

保険を更新すると、その情報がPos Lajuに送られ、窓口で車両Noや所有者の記載された一番最初の「証書」を持っていき、所定の料金を払うと窓口で、車のフロントグラスに張る「道路税支払証」を発行してくれます

これがないと道路を走れません。

 

道路税支払証  ↓  ↓  ↓

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(2)マレーシアでの郵便や小包の受取事情

コンドの郵便受けに入るような海外からの郵便物は、ほぼ100%受取人に届きます。

少なくとも過去5年間、海外からの郵便が届かなくて困ったことは有りません。

一つ目の問題は、国内郵便です。

一例をあげると、私は日本人会の会員なので、毎月会報が送られてきます。

日本人会の場所から私の住んでいるコンドまでは、車で30分程度の距離ですから、日本の感覚で言えば、毎月月初めに投函すれば、遅くても、一週間程度で到着と思うでしょうが、一番長かったのは、8月初めの会報が10月初めにコンドの郵便受けに入っていました。

こんなのが2~3ヶ月に一度発生します。

ですから、日本人会に行った時に「まだ会報が届いていないのですが・・・」と言うと、すぐ最新号を持ってきてくれます。

事務局の話では、至る所で同じ問題が発生しており、Pos Lajuには改善を申し入れているそうですが、一向に改善されないと言っていました。

 

それと誤配は当たり前で、コインロッカーのような、コンドの郵便受けの一番上には誤配の郵便がうず高く積まれています。

定期的に掃除の小父さん小母さんが捨てているようです。

二つ目の問題は、小包の配達です。

私は、日本から、毎月健康飲料を定期的に買っているので、必ず月に一回は小包が到着しますが、この5年間で、日本からの小包を配達員から手渡しで受け取ったのは4~5回、不在者通知が郵便受けに入っていたのは2回。

あとは全部「小包の発送番号」をPos Lajuの配送追跡サービスで経過をチェックし、「配送したが受取人不在なので郵便局に保管する。

14日以内に連絡がなければ発送人に返却する。」という表示が出たら、Pos Lajuの配送所に直接取りに行きます。

不在者通知がないのは当たり前で、小包受取の窓口にはメモ用紙がうず高く積まれており、①名前、②身分証明書番号(パスポート番号)、③EMS小包の発送番号を書いて渡せば15分位で受け取ります。

 

但し、この受取窓口は小包を発送する場所(AEONのモール内)とは全く異なり、地域内の一カ所でしか受け取れません。

最近この受取窓口のPos Lajuが、コンドから車で5分の場所に変わったので楽になりましたが、其れまでは毎月、コンドから車で30分近く離れた遠方に取りに行ってました。

 

まとめ

・国内便、海外便とも、郵便と小包を発送するのは比較的に簡単です。

 

・国内郵便は、常識的な日数で到着するとは思わない事。常識的な日数で到着したら、喜ぶべきです。誤配は当たり前なので、本当は受け取っているのかもしれません。誰かが!!

 

・国内、海外限らず、小包はほぼ100%自分で取りに行くと思う事。不在者通知も有りませんから、発送者には必ず「発送番号の有る方法(EMS)で送ってもらい、自分のパソコンでPos Lajuの追跡システムで追跡し、受け取りに行く事。もし、郵便局員から直接受け取れたら、あなたは幸運です。

 

・物事や時間にルーズ、何でもテキトー。でも怒ってはいけません。『悟り』を開くことです。彼らは一年中真夏の気候の中、冷房の効いたデリバリーバンで走り回っているので、疲れているのです? 何時もニコニコしましょう♪。そうすれば、何か有ってもいつもニコニコと対応してくれます。

 

・郵便は届けばハッピー、小包は受け取れれば結果ハッピーでしょ♪それ以上何が必要です?ですから、この国には『うつ病』と言う概念は有りません