マレーシアの鍋「スチームボート」。
中央に煙突の有る鍋、この中央の煙突から出る熱気が噴き出る様子が、蒸気船(スチームボート)に似ている事から、この名前になったと言われています。
でもまあ~最近では平鍋を使っているのが、ほとんどです。
中華系も、マレー系も、スチームボートは大好きです。
常夏のマレーシアでなぜ熱々の鍋物を食べたくなるのか不思議です。
と言う事で、『マレーシアでは一年中、大勢で卓を囲んで汗を拭き拭き、ハフハフしながら鍋を楽しみます』と書けば、ガイドブック的にはベストフレーズですが、そんなのは観光客くらい。
地元のマレーシアの人達は、冷房の効いた〇〇モールで食べるのが当たり前ですね。
マレーシアの鍋「スチームボート」は食材の宝船です!
野菜や肉類、魚介類を、鍋に満たしたスープで茹でて食べる料理。
日本では寄せ鍋、中国では火鍋、韓国ではチゲ、タイではタイスキと言った具合に、東南アジア一帯で食べられる鍋料理。
これがマレーシアでは「スチームボート」と言う事となります。
手軽にスチームボートを食べられる店、有名なショッピングモールのレストラン街には必ずと言っていいくらいある店、それが「ジョニーズレストラン(Johnny’s Restaurant)です。
ここでは、あっさりとはしていますが、コクのあるチキンスープに、牛肉、羊肉、野菜、きのこ、海鮮、魚のすり身、鶏肉団子、ワンタン(雲呑)等々、色々な具材をいれます。
まあ、茹でて食べられるものなら何でも入れちゃったというくらいの具沢山です。 兎に角メニューを見てください。
しかも、単品のオーダーが安いことです。3RM(¥85)~5RM(¥130)くらいでしょうか。
メニューを身ながら、あれと、これと、それにこれも、とついついいっぱい頼んでしまいます。
頼み方は簡単で、テーブルにあるオーダーシートに個数を記入して、店員さんに渡すだけ!
エスニック風のつけだれこそが、ジョニーズレストランの真骨頂です!
しばらくすると、店員さんが全部準備してくれますが、あれもこれもと言った結果がこれです。
「KLタワー」です。
あとは沸騰した鍋に、投げ込んで、ぐつぐつぐつ・・・・・・まだかなあ~、まだかな~と言っているうちに、具材に火が通り、ふたをあけるとワッ~と湯気が上ります。
ジョニーズレストランの最大の特徴は、この『チリソ-ス』にあります。
特にスチームボートでは具材はどの店も似たり寄ったりですから、ソースの『味』が店の人気を左右すると言っても過言ではありません。
各自お椀に茹だった具材とちょっとのスープをいれたら、このチリソースを少し加えましよう!
どう見てもただの寄せ鍋もどきが、アジアンテイストな鍋に大変身します。
「うっま~い!」の一言です。
生姜かな?ニンニクかな?とにかく香辛料の香りと味が辛さに加わって、スープの中に広がり、とめどない食欲を引き出します。
ところで、鍋とくれば、当然「ビール」、「サワー」、「日本酒」といきたいところですが、マレーシアの一般のレストランでは、酒を飲みながら、食べるという習慣はありません。
当然ドリンクメニューにアルコールは有りません。
ですから、もっぱらドリンクは「コーラ」か「スプライト」です(涙!)。
でも、コーラで鍋では、お子様になってしまうので、結局私的には、鍋のお供は「御飯」です。
スチームボートの「しめ(〆)」は麺がオススメです♪
アルコールを飲みながら食べているわけでもないので、「しめ」というのも変な気がしますが、それでもやっぱり鍋も最後になってくると「しめ」が欲しくなってきます。
日本だと「オジヤ」か「麺」と言う事になりますが、マレーシアでは「オジヤ(米の粒が残った雑炊)」という概念はありません。
似たものとしては米の形のない「粥」となってしまうので、「しめ」のオススメは麺ですね。
麺となると「うどん」、「ミーフン(米粉)」、「乾麺(インスタントラーメンの揚げ麺)」となりますが、一番は鍋に乾麺を入れ煮立ったら、溶き卵を廻し入れ、卵とじにして食べるのがおいしいですよ♪
観光客ぜんとして、室外の露店で食べるのもよし、ビンビンに冷房の効いたショッピングモールの中で食べるのもよし。
折角マレーシアにきたのですから、一度は食べてみてください。ついつい食べ過ぎちゃいますよ~♪