マレーシアにはスーパーマーケットが、何種類もあります。
大手のスーパーとしては、イギリス系の「TESCO」、シンガポール系の「COLD STRAGE」、ローカル系最大の「GIANT」、そして日系の「AEON」です。
AEONはとにかくクアラルンプール市内(地方都市もそうです)に何店舗もあります。
ミッドバレーメガモール(東洋最大だそうです)内のAEONや、小生のコンドミニアム近くでは「AEON-AU2」(車で15分)、「AEON-α 2ANGLE」(車で5分)などが大型店舗です。
それとちょこちょこ行くのが「AEON-MALURI」(車で30分)で、ここは規模はそんなに大きくありませんが、マレーシアイオンの本社店舗でもあり、日本の製品が比較的にいつでも手に入る店舗です(現在改装中)。
AEONは経営方針が現地化の促進だそうで、実務スタッフ、現場の責任者全てマレーシア人です。
マレー系が85%、中華系10%、インド系5%位でしょうか?
たまに、日本人とみられる人が売り場でうろうろしています。
ここのスーパーで日常の買い物をしていますが、自然と、日本のAEONとは違った、マレーシア人気質みたいなものを感じます。
ところで、本題に入る前に一つ!
マレーシアは常夏の国で、Tシャツとショートパンツで一年中いられるのに、なぜか冬物、それも「ダウンジャケット」が良く売られています。
マレーシアの不思議です?
(1) 時間にルーズだけど、思ったよりはきちんとしている。
AEON内では生鮮食品売り場などは、始終お客が来ているので店員は常駐していますが、家電やパソコン備品の売り場などは、隣のブースには店員がいるのに必要なブースには誰もいない事が多々あります。
日本ならば隣のブースの店員が対応するでしょうが、マレーシアではそれは有りません。
大抵は隣のブースの店員が必要なブースの店員に電話して、呼び出します。
「すぐきますよ!」が当然の回答です。
で、5分待っても、10分待ってもきません。
で、「どうなっているの?」、「すぐきますよ!」の返事。
でも更に5分待っても、10分待ってもきません。
・・・で、あきれて、小生は他の売り場に買い物へ。
20~30分後に居るわけないよなと思って、さっきのブースに戻ってみると、不在の店員が戻っていました。
時間はルーズ!!
これは間違いない事実ですが、キチンと約束は守るようです?
これがマレーシア流です。
皆さんはこのペースについていけますか?
小生は未だにこのペースには付いてゆけません!断固として(笑)!
(2) ハラルは厳格!びっくりしますよ!
マレーシアはムスリム国家です。
食品は全て『ハラル認証』を受けています。
でも、中華系マレーシア人は豚肉が大好きです。
ですから、どんなスーパーマーケットでも、豚肉やその関連食品(ハム、ベーコン等)を扱う『ノンハラル店舗』と言うのが有ります。
小生が日常使うスーパーでは、豚肉などを扱うノンハラルの売り場を通常のハラル商品と完全に分離し、店員もインド系又は中華系の店員にしているようなところは何も問題は有りません。
独立したノンハラル店舗
ところがスーパーによってはハラル商品の店内に「豚肉などのノンハラル商品」を扱う『エリア』だけを設置しているところが有ります。
ここでもレジは別でインド系、中華系の店員がキャッシャーとしているはずなんですが・・・。
一般に豚肉を買うのは欧米人中国人韓国人日本人位なので、レジが混むと言う事は有りません。
・・・と言う事は、マレーシア人の常としてすぐいなくなります。
この場合は専用レジに『通常のレジで会計してください』の看板です。
こうなった時どういう事が起きるのか!今では慣れてしまいましたが、初めての時の衝撃は『え~!?何なの』です。
※このノンハラルの一角以外は全てハラル商品。 ここのレジは矢印
小生は『豚挽き肉のパック』と『トンカツ用の豚スライスのパック』をもって、通常のレジに行き、カウンターの上に、それを置きました。
ムスリムの女性店員でしたが、それを見て
- (ⅰ)突然ニコニコしていた表情が真顔になりました。
- (ⅱ)豚肉には一切触れようとせず、バーコードリーダーを持ってパックのバーコード部分を見せろと言います。全て小生がお手伝いです。
- (ⅲ)最後にレジ袋を小生に渡して、自分で詰めろ!です。
この一連の動作は小生に大いなる衝撃を与えました。
日本人はお宮参りは神社、結婚はキリスト教、葬式は仏教、しかも、昔は坊主と言えば、般若湯と言って酒を食らい、酒池肉林は当然でした。
ところが、このムスリムの人達、20歳そこそこの女の子でさえ、戒律を守り、不浄な豚肉には触れない。
宗教の意味を教えられた感じです。
ただまあ、小生は豚肉大好き人間なので、食べ続けてま~す♪
(3) スーパーのレジは並びすぎてめっちゃ混む(時が有る!?)
普段はこんな感じ!
奥行100m位あります。
日本に居た時は、スーパーのレジが混んでくると、パートの小母さんが、マイクを使って「レジが混んでいますので応援お願いしま~す!」と放送するのをよく聞きました。
この例は、実は日本のAEONでしたが、此処マレーシアのAEONでは、こんな時、面白い状況になります。
- (ⅰ)お客は3m並び、5m並びどんどん長くなりますが、『全く愚痴ひとつ言うことなく』何も気にせず、黙って並んでいます。何のイライラもなく!?おまけにこんな時でも『あ!あれ買って来るの忘れた!』と客がレジを離れて、その商品を取りに行っても、全く動ぜず!
- (ⅱ)最も店員の女の子も、何m並ぼうが、客が忘れ物を取りに行こうが、絶対焦りません!?完全にマイペースで進行です。
日本のAEONのように、『レジが混んだら、応援を呼ぶ』なんて言うのはすぐマレーシアのAEONでもできると思いますが、なぜやらないのでしょうか?これを導入すれば、さすが、AEONは日系スーパーだ!と話題になると思います。
小生内心ブチ切れてますが、仕方ないですね!
ただ、AEONの日本人駐在員がチョコチョコそんな様子を見てるんだから、何か感じないのか(怒)と思います。
でも、そんな日本人駐在員を見ていると、もはや、日本の良い所を移植するのではなく、彼ら自身が現地人に溶け込みすぎててマレーシア人になり切っているのがヒシヒシと感じられます。
ありゃもう、日本に帰ったら使いものにならないだろうな~
(4) 商品の陳列はきれいに並べるが、品切れは当たり前、見つけたら即買っておこう(笑)♪
日本のスーパーならば、定番商品が欠品なんて考えた事も有りませんが、マレーシアでは始終起こります。
マレーシアに来たばかりの頃は、何か商品を見付けても、『へ~、こんなのまで陳列しているんだ!それじゃ今度来た時に買おう』とか、『あ~これこれ!でもまだ残っているから、それがなくなったら買いましょう』とか、思いました。
ところが、欲しい時には必ずと言っていいほど有りません!
二、三日で補充されるだろうと思っていると、中々補充されず、結局一か月後に補充されたことがあります。
ですから最近は腐らないものである限り、『見つけたら買う!』が鉄則です。
おかげで、台所の棚や、冷蔵庫が満杯ですが、仕方ありません。
店員はきれいに商品を手際よく並べています。で
も、ここに欠けているのは『スーパーバイザー』が居ても機能しないのか、居ないのかもしれません。ここでも日本人駐在員の役割は何なのかと思いますね~
まとめ
・マレーシアはムスリムの国だと言う事は、肝に銘ずるべきです。彼らの宗教観、戒律に対しての従順さなどには敬意を払いましょう。
・彼らは間違いなく時間に対してはルーズそのものです。でも必ずしも、嘘ばかりではない。要はマレーシア人の時計と、日本人の時計とでは、同じ時刻を刻まないを、理解しましょう。でも、納得はできませんが(笑)
・とにかく、マレーシア人はサービスを提供するときは徹底して『マイペース』です。しかも、サービスを受けるときには『おしん』です。相互尊重なんでしょうか?
・日本のAEONの良い所が、浸透しているとは思わない事。マレーシアのAEONはマレーシアのAEONであり、日系だと思わない事です。でないと、がっかりしますよ!