シンガポールは日本と違い多文化多言語国家です。
インド系、中華系、マレー系、その他が共存する多民族国家と言えると思います。
街を歩くだけで、英語、中国語、マレー語、タミル語が聞こえてきます。
バスやMRT(日本でいう電車)などの公共交通機関などの標識には主にこの4言語が書かれています。
ただ、シンガポールは1965年にマレーシアから独立した国なので、公用語はマレー語、国歌もマレー語です。
シンガポール 英語シングリッシュとは。
シンガポールで生活するにあたって、様々な便利な言葉、よく使われる言葉を紹介したいと思います。
まず英語でよく聞く「having here/eat in or take away 」(召し上がりますか?お持ち帰りですか?)と言う言葉は「makan or da dao」(マカンorダッバオ)になります。
マカンとはマレー語の「食べる」と言う意味があり、打包(ダッバオ)は中国語の「持ち帰り」の意味になります。
次に便利な言葉として挙げられるのは、英語のcan(〜できる)/cannot(できない)にあたる言葉です。
マレー語ではboleh/tak boleh(ボレ/タ ボレ)また中国語では可以/不可以(カイ/プカイ)です。
ここで面白い事は、英語で質問しても大体違う言語で返答される事です。例えば、ホーカーセンターに行って「can i have this?」と言っても「makan here or da dao?」と言われます。
このようにシンガポールでは基本的には英語、中国語、マレー語が混ざっています。
ただほとんどの場合、聞き手側は英語を理解しています。
そしてこのように言語が混合してしまうのは彼らの癖なのだと思われます。
シングリッシュの特徴『lah』と『meh』
次に言葉ではなくシングリッシュについて触れたいと思います。
シングリッシュという言葉を耳にしたことがあるでしょうか。
シングリッシュとはシンガポール+イングリッシュを合成させた言葉で、そのシングリッシュの特徴的なものが接尾語です。
そして、多くの外国人はこのシングリッシュに悩まされます。
シンガポールに留学を考えている方、シンガポールに赴任する方はこのシングリッシュに慣れなければなりません。
その代表的な接尾語とは文末に〜meh/〜lah/〜loh/〜lehなどが付くことです。
その中でもよく使われるのは〜lah/〜mehです。
〜lahは基本的に相手の意見に肯定する時の返事として使われます。
または自分の意見を強調したい時にも使われます。
例えば、誰かが「do you want to go chinese or japanese for dinner?」と聞かれたとします。
相手の意見を肯定する場合、「okay lah. let’s go japanese」となり、日本食でも中華料理でもどちらでも良いという自分の意見を強調して使う場合「anything lah」とも使えます。
〜mehは基本的に疑問文に使われます。よく使われるパターンは「really meh?」「serious meh?」です。
疑問を強調するような形です。
シンガポール 英語へのアドバイス
シングリッシュはジャパニッシュ(日本語英語)のようにコミュニケーションのツールの一つです。
私はこのシングリッシュを日本語でいう関西弁のように捉えています。
慣れてくると、このシングリッシュがフレンドリーに聞こえたり、キツく聞こえたりします。
よく関東人が関西弁面白い、怖いというのに近い感覚だと思います。
これから、シンガポールに移住を考えている方や留学を考えている方、シンガポールではほとんどの人が英語を話しますが、シングリッシュに恐れず、カタカナ英語でも大丈夫ですので少しずつ自ら発信するようにしてみて下さい。
きっと英語でのコミュニケーション力はすぐに上達すると思います。