ポーランドの定番デザートやおみやげにもおすすめのスイーツをご紹介

今回は、ポーランドで日ごろから親しまれているデザートやスイーツをご紹介します。甘すぎず素材の味わいが深いりんごケーキや、ポーランド人が年に一度大食いするドーナツ、そしてギフトにかかせないチョコレートなど、ぜひ一度現地で味わっていただきたいものばかりです。最後はおみやげにおすすめのお菓子も紹介していきます。

 

ポーランドで愛されている定番デザート

Senik(セルニック)

セルニックは、ポーランドのベイクドチーズケーキです。現在のベイクドチーズケーキの起源はポーランドにあると言われています。一見ずっしりとして見えるセルニックですが、twaróg(トゥファルク)という軽い酸味のあるフレッシュチーズを使用するので重たくありません。レーズンが入っていたり、ベリーのソースや果物と一緒に頂いたりします。

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〈Sernikが食べられる場所〉
レストラン、カフェ、Piekarnia(パン屋)、Cukiernia(菓子屋)など

 

Szarlotka(シャルロトカ)

シャルロトカは、りんごを使ったケーキです。ポーランドでは国産りんごが安く大量に出回っていて、りんごを使った料理もたくさんあります。シャルロトカは甘さ控えめのしっとりとしたケーキで、多くのレストランやカフェで温かいものが冷たいアイスクリームとともに提供されます。

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〈Szarlotkaが食べられる場所〉
レストラン、カフェなど

 

Pączki(ポンチキ)

ポンチキは、少しカロリーが気になるポーランドの揚げ菓子です。見た目は穴のないドーナツで、中にジャムやチョコレートなどのフィリングが入っています。一番オーソドックスなのはバラジャムが入ったポンチキです。食べ歩きにも最適なので、パン屋さんやお菓子屋さんを見つけたらぜひ食べてみてください。

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〈ポンチキが買える場所〉
Piekarnia(パン屋)、Cukiernia(菓子屋)、Pączkarnia(ポンチキ屋)、スーパーマーケットなど

 

豆知識「脂の木曜日」

ポーランドにおいてポンチキが最も食べられる日は、2月ごろ、四旬節に入る前の木曜日、通称「脂の木曜日」と呼ばれる日です。カトリック色の強いポーランドでは、断食などの節制をする期間である四旬節に食べられない砂糖や卵などを使い切る目的で、伝統的にポンチキが食べられていました。断食の習慣があまり見られなくなった今日この頃は、その数を競うほど大量にポンチキを食べる日になっています。

 

ポーランドのチョコレート

Wedel(ヴェデル)

欧州で定評のあるおいしいポーランドのチョコレートをお探しでしたら、ヴェデルから出ている製品を買ってみてください。板チョコやボンボンなどのヴェデル製品のチョコレート菓子は、国内のだいたいのスーパーで見つけることができます。また、ポーランドの数多くの都市にあるヴェデルのカフェ付き専門店では、季節ごとに様々なチョコレートのスイーツメニューが用意されています。

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Wawel(ヴァヴェル)

ヴァヴェルは、昔の国王が住んでいたヴァヴェル城があるポーランド第二の都市、クラクフに拠点を置くチョコレート会社です。スーパーで買えるMichałki(ミハウキ)などの大袋に入った個包装のチョコレート菓子は、バラまき用のおみやげにおすすめです。

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豆知識「教師の日」

ポーランドでのチョコレートは、嗜好品やおやつとして楽しまれる他に、感謝の気持ちを伝えたり、お祝いに贈ったりする定番ギフトでもあります。日頃の感謝を込めてチョコレートを贈る日の一例に、「教師の日」があります。ポーランドでは毎年10月14日が「教師の日」と決められていますが、この日、生徒たちはいつもお世話になっている先生方にチョコレートやお花などをプレゼントします。チョコレートを贈り物としてプレゼントするのはとても一般的なことで、普通のスーパーでも、プレゼントに適したパッケージや箱入りのチョコレートを見つけることができます。

 

おみやげにピッタリなポーランドのスイーツ3選

Krówka(クルフカ)

クルフカはキャラメルのような見た目のファッジです。ポーランド語で「ちっちゃな牛ちゃん」という意味を持つクルフカは、個別包装されて大袋で売られていることが多いです。外側はキャラメルのように固まっていますが、噛むと内側がトロッと柔らかく、甘い香りが口の中に広がります。常温で溶け出しにくいので、暖かい時期のおみやげにすることも可能です。スーパーで購入できます。

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Wafelki(ヴァフェルキ)

ヴァフェルキは日本で言うウエハースで、チョコレートを挟み周りにもコーティングしたものがバトン状になって売られています。なかでもPrince Polo(プリンスポロ)は世界中で有名なポーランドのウエハース菓子です。スーパーやキオスクなどで必ず手に入ります。おみやげにするときは、砕け散ってしまわないように気を付けましょう。

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Ptasie mleczko(プタシェムレチュコ)

「鳥のミルク」という意味の名前が付いたこのお菓子は、ヴェデル社のブランド商品です。大きめの箱の中に、チョコレートのコーティングがされたマシュマロがきれいに整列して詰められています。マシュマロの味(バニラ、生クリーム、レモン、ココナッツなど)と外側のチョコレートの種類(ミルクチョコレート、ダークチョコレート、ホワイトチョコレート、キャラメルチョコレートなど)の組み合わせで、色々な味のプタシェムレチュコが販売されています。パッケージもかわいらしいです。

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「そこにしかないもの」を味わってみましょう

ここまでたくさんのポーランドのスイーツをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。似たようなものはあっても、同じものには現地に行かないと巡り会えない、そんなお菓子たちです。ポーランドに来られることがあったら、気になったスイーツをぜひ味わってみてください。ポーランドでの思い出が、甘くて幸せなものになりますように。