夏休みが終わり、中国の新学期が始まってしばらくすると、
上海では今年の上海蟹の出来栄えがあちこちで話題となり、
解禁になる日まで、みんなソワソワ落ち着かない日々を過ごします。
それだけみーんな上海蟹が大好きなのです。
おすすめレストランをご紹介する前に、
『上海蟹』って何なのか素朴な疑問を持つ方もいらっしゃると思いますので、
ちょっと勉強してみたいと思います。
『上海蟹』の正体は?!
日本では一般的に『上海蟹』と言われていますが、
正式名称は“チュウゴクモズクガニ”と言って、
中国全土で生息している淡水蟹のことを指します。
その中でも長江下流で採れるものを特別に『上海蟹』と呼ぶのですが、
実は中国では『上海蟹』とは言わず、
『大闸蟹ダージャーシエ』
と呼ぶのですから、何だかこんがらがってきますよね!
『大闸蟹』はいわゆるブランド蟹で、
その生産地は、上海市中心から車で約1時間半ほど行った
“陽澄湖”周辺一帯の湖です。
ここで養殖された蟹は特に美味しいとされて、他の蟹より高い値段で売れるため、
昔はニセモノも多く出回り問題になったこともありました。
最近は特別なタグが付けられるなど、厳しく管理されるようになっています。
『大闸蟹』のベストシーズンは9月末から12月ごろまで。
- お腹に卵を持っている10月のメス、
- ねっとりした白子が特徴の11月のオス、
は特におすすめです!
意外と簡単!オスとメスの見分け方
さて、みなさん、『上海蟹』のオスとメスの見分け方はご存知ですか?
見分け方はとても簡単ですから、この機会に是非覚えて下さいね!
お店の水槽や陳列棚に並んでいる蟹を手に取って、お腹を見て下さい。
写真左側、お腹に縦長の三角形のふんどしがあるのがオス、
中国語で“公(ゴン)”と言います。
写真右側、お腹が丸いのがメス、
中国語で“母(ムー)”、漢字は日本語と一緒。
ね、簡単ですよね!
そしてお値段はというと・・・
だいたい100gから50グラム刻みで値段が付けられて、
同じ位のお値段なら、オスよりも卵を持っているメスの方が一回り小さいという感じです。
ちなみ中国語で50グラムは“两リャン”というそうですよ!
食べ方は蒸し蟹が一般的ですが、蟹ミソたっぷりの「蟹粉豆腐」や蟹の足を使った炒め物も美味しいですよ~
さてさてお待たせ致しました~
この『大闸蟹』をいつでも楽しむことができる絶対おススメのレストランをご紹介したいと思います。
おすすめの上海蟹料理店「成隆行蟹王府酒店」
上海の人気観光スポットである南京東路歩行街からほど近く、
外灘へも徒歩圏内というロケーションも人気の秘密ですが、
何よりもその雰囲気と抜群の美味しさは何度言っても感動ものです!
まるでタイムスリップしたかのような店内は、
ザ・中国という感じでどこを切り取っても絵になりますね~
テーブルも大小さまざまありますし、個室もあるので、
気の置けないお友達と、ご家族と、
また、大切な方やビジネスにも、
さまざまな方に喜んでいただけるお店です!
夜は二胡やマンダリンなどの中国楽器の生演奏を聴きながらのお食事は、
サイコーの思い出になること間違いなしです!
そしてうれしいサービスがあるんです!
蟹は好きだけど、剥くのは面倒・・・って思いませんか?
実は私もその口。
ここは、頼むとこんな風に1つ1つきれ~に剥いてくれるので安心です。
蒸し蟹は、お料理を一通り食べた一番最後に出てくるので、
あまり頼みすぎるとせっかくのメインが食べれない!なんてことになるので、
気を付けてくださいね~
メニュを選ぶのは面倒くさいという方は、お手頃料金からコースもありますよ。
蟹好きの方もそうじゃない方も、一度食べたら病みつき!
9月から12月に上海に来たら、迷わず『大闸蟹』を堪能されて下さいね。
「成隆行蟹王府酒店 南京東路店」
上海市黄浦区九江路216号
電話021-6321-2010