マレーシア人は寿司が大好きです。
特に「国民的回転寿司ショップ」ともいえる、その名も、『すし金(Sushi King)』が超有名です。
魚のマークがとてもチャーミングで、親しみがわいてきます。
大型ショッピングモールのテナントの定番で、ボックス席、カウンター席に沿って寿司皿を載せたレーンが回っている光景は日本と同じです。
このスシキングは、24歳の時、無一文で日本を飛び出し、一代で上場企業を含め、50社の一大企業グループを築き上げた、小西史彦会長の『テクケムコーポレーション』がオーナーの、れっきとした日系企業です。
その一方で、この企業グループは「フマキラーマレーシア」という合弁会社も経営しているというユニークな企業でもあります。
スシキングの店内は、日本の安っぽい回転寿司より、キレイで安心♪
スシキングの店内に入ってみると、兎に角「キレイ」が第一印象です。
日本の有名回転寿司チェーン店並みです。
雰囲気は全く同じ。
カウンター席、テーブル席の間を回転ずしのレーンが縦横無尽に走っています。
各席には、注文用のタブレットと「調味料のセット」が置いてあります。
日本の醤油と“煮詰め”です。
煮詰めは日本だと焼アナゴなどに塗ってある“あれ”ですが、マレーシアでは瓶詰めで、ドドンと置いてあります。
私の息子はこの両方を混ぜて寿司を付けています。ちょっと甘くて美味しいと言っています。
テーブルには例のごとく、色分けされたお皿の絵と、その単価が書かれた価格表があります。
価格は“青”が一番安く、2.32RM(¥65)最高は”紫“で一皿6.96RM(¥195)位です。
さて、レーンで回っている寿司を見ていると、寿司ネタだけでなく、プリン、ゼリーなどのデザート、空揚げ、サラダなどのサイドメニューのオンパレード。
かんじんの寿司ネタは“生もの”というよりは“揚げ物”、“惣菜”と言った感じ。加工食品が多いなという、感じです。
レーン上の寿司ネタは「!!」から「??」まで。ワンダーランドです!
まあ、まずは違和感のないモノです。
サーモンすし
トビコすし
まあ、有るだろうなと言うもの
サーモン軍艦マヨのせ
シーチキンマヨ
これがあれば、これが有っても、おかしくないもの
エビ天マヨ
ホタテフライマヨ
ウナギ
まあ、こんなの、あり?
中華味イイダコきざみ
合鴨のローストにマヨネーズ
ミニハンバーグとスライスチーズマヨ
とまあ、徹底的にバラエティーになっています。
しかも、二三ヶ月するとまたあたらしいものが入れ替わっています。お客様本位です。
スシキングに行くと必ずオーダーするのが「ノルウェーサーモンの刺身」です。
脂がのっていて生食しても安心なものです。美味いの一言です。
マレーシアの人達も大好きです。 一皿14.9RM(¥410)位です。この金額ならホーカーで定食の昼食可能ですから、安くはないです。
最後に一つおもしろいものを!
最初手にしたときは何だろうと思ったものです。
答えは、茹で卵を天婦羅にし、半分に切って“かにかま”をおき、その上にマヨネーズです。
日本なら酒の肴と言う事もあるでしょうが、マレーシアでは酒は飲みませんから何なんでしょうか?
楽しさ一杯!マレーシアのおもてなし♪
スシキングの寿司をみていると、マレーシア人の考える“寿司”とは、にぎったご飯(酢飯ではありません)の上に、何かが載っていて、ぐるぐる回っているものなんだな!?と思います。
『それが寿司か!ふざけるな!』という方もいるとは思いますが、それでもマレーシアらしく皆回転寿司を楽しんでいる感じです。
店員さんの“アリガ ト ゴザ マス~”の一言に送られるとき、なんとなくほんわかな気持ちになります。
『たのしい寿司』もたいせつなんだな~というのが伝わってきます。
なんでチョクチョク行きたくなるのかなと思っていましたが、スシキングの最高の商品はこの“楽しさ”なんだと思います。これも“オモテナシ”なのかな~♪
レジにいるマレーシアの若い女の子の、あの笑顔は、この国の宝物です!
だから、私はマレーシアが大好きです!