なにしろ日本の映画館は高すぎる!
ですから日本に居た時には、年に数回以下だったですね。
確か大人¥1,800では?
マレーシアのリンギットに換算すると70RM位。
これだけあれば、大人二人で結構贅沢な昼食が可能です。
しかも映画館はミラノ座、ピカデリー等々巨大な画面が主流で、シネコンなんて新宿に一カ所、郊外に2~3カ所だった記憶が有ります。
さて、マレーシアでは日本のような映画館と言った単独の施設は有りません。
皆大きなショッピングモール内にあり、すべてシネコンです。
しかも、モール内には当然レストラン街が有りますから、食事をして、映画を見てと結構一日楽しめます。
マレーシアの映画配信会社は『TGVシネマチェーン』と『MBOシネマチェーン』二つがあります。
どのシネコンも大抵10~15室くらいの規模です。
(1) 上映開始の5分前にしか映写室に入れないと言うか、入れてもらえません!
マレーシアでは、シネコンの入り口は一カ所。
その入り口を入ると長~い廊下が有り、それに沿って何室もの映写室が有ります。
数十人規模の小型のものから100人規模の大型のものまであります。
ただ、共通しているのは全て5分前になると、入口頭上の電光掲示板のNoが光ると入場可能です。
平日なので6室のみ
↑ ↑ ↑ この光ったNoはチケットに記入されている映写室のNoです。
で、たった一カ所の入口に、その映写室の観客ほぼすべてが、一斉に殺到しますから、当然長い行列です。
でもほぼ100%横入りする人もなく、極めて順調に検札して入場です。
全く日本と同じです。この写真では、もう入場してしまった後なので、ガラガラです。
ところで、TGVシネマには「最新鋭の券売機」が有ります。
これは、
- ①大きなモニターに当日の映画がすべて表示される
- ②鑑賞したい映画をクリックすると映写時間が表示されるので時間を選ぶ
- ③館内の座席レイアウトが表示されるので希望のシートをクリックする
- ④大人、子供、老人各々の価格が表示され該当部分をクリックする
- ⑤現金支払いかカード払いかを選択すると、現金だと入金口が点灯し、入金完了すると
- ⑥チケットと領収書がプリントアウトされる。
↑ ↑ ↑ TGV自動券売機
めっちゃ!便利。あとは、ポップコーンとドリンクを買って5分前入場を待つだけです♪
(2) とにかく冷房の温度が低いので、めちゃくちゃ寒くて困る! ブルブル・・・
シネコンの映写室はかなりなヒナ段になっていて、どこに座っても、前の座席のお客の頭が邪魔で見えにくいと言う事はありません。
座席もそこそこ広くて、ゆったり座れます。
ただし、室内の冷房の設定温度は低く、1~2時間入っていると寒くて堪りません。
ショッピングモールの設定温度は涼しいと言った感じですが、シネコン内は別です。
基本的に冷房温度の低さは、「おもてなし」のひとつであり、結果ブルブルです。
普段の生活は半袖Tシャツに短パン、サンダルばき、これが一年中ですから、特にこたえます。
ですから、最近ではシネコンに行くときは、ウインドブレーカーを一着持ってゆきます。
マレーシアの人達にとってはどうなのか?想像するしか有りませんが、マレー系の女性はスレンダーな人が多いですが、皆ヒジャブ―(長い髪の毛を隠すため、頭部から肩までを覆う布。能面のように顔だけ出しています。)をしているのと、基本的にどこでも肌は露出しないので問題なし。
一方の男性は、はっきり言って『デブ』ばかりなので、これもOK?結局寒がっているのはそれ以外の人達。少数派なんでしょうかね?
(3) シネコンの入場料はめちゃ安い!♪
小学生レベルで9.8RM(¥260)、大人15RM(¥400)そして60歳以上のシニア9.8RMで子供と同じです。
このシニア料金通常は月~金だけだそうで、以前入場料を支払おうとしたら、そう言われましたが、翌週の土曜日に行ったら、シニア料金になってました。
まあ、なんでもアバウトな国。
結局店員さんの「胸先三寸」。
ですから、多少イラっとすることがあっても、いつもニコニコしていればその恩恵はすぐ訪れますよ♪
封切はおおよそ日本公開の1~1.5ヶ月前で、しかもめちゃ安いので、毎月或いは隔週でシネコンに行っています♪
さて、日本人の小生は、安い安いと言っていますが、マレーシアの人達にとってはどうなのでしょうか?
為替ではなく、購買力ベースでみると面白い事が分かります。
大人15RMですが、この国で缶入りコカ・コーラの価格は1.2~1.3RM。一方の日本は130円位でしょう。と言う事は1RM=100円位の価値ですから、日本流に言えば、1,500円位の映画代金。
マレーシアの人達にとってはそんなに安いことはないですね。
でも、日本人にとっては為替のおかげでめちゃ安な代金。
どうです?マレーシアは住み易い所ですね♪
(4)上映映画の種類があまりにも多彩すぎですね♪
ハリウッド映画(米国)、ボリウッド映画(インド)、ローカル映画(どうゆう訳かほとんどがホラー。好きなんですかね~?)、大陸中国映画(香港映画)、日本映画、韓国映画などです。
とにかくオリジナルの言語はバラエティー豊かです。
英語、タミール語?ヒンズー語?、広東語、普通語(マンダリン)、日本語、韓国語などです。
しかもすべての映画にはP18またはP13の表示が有ります。
P18ですが、ここはムスリムの国、成人映画なんて有りませんので、かなりのホラーやバイオレンスなど、刺激の強すぎるものは18歳以上に指定されます。
P13は子供が見てもいい映画です。ちなみにスターウォーズ、ベノム等はP13です。
上映映画の一覧
当たり前ですが、映画は全てオリジナル言語で、字幕はマレー語と普通語(マンダリン)です。
小生のように英語不十分人間は、字幕を見ても?音声を聞いても?で、結局画面を見て楽しむのが主流です。
もっともこの国の人達は、そこそこの教育を受けていれば、マレー語+英語+(普通語)のバイリンガル、トリプルリンガルは当たり前なので、日本人のように字幕を呼んで「笑う」というずれたテンポの笑いはありません。
ちなみに小生の息子は小学校から、マレーシアのインターナショナルスクールなので英語+普通語+日本語のトリプルリンガルで、一緒に映画を見ていると英語のセリフに反応して、喜怒哀楽を表しています。
たまに、小生が「ポケッ?」と、していると、何を言ったか説明してくれます。うらやましいですね~
まとめ
・映画の入場料は日本人にとっては破格の値段で、始終映画を見に行きますが、マレーシアの物価から見れば日本で映画を見る感覚と同じぐらいですね。 為替さまさまです。
・なぜかわからないが映写室には5分前にしかはいれない。しかも映写室内はとっても寒い。
・上映映画は兎に角多彩。英語力さえあれば六か国の映画が、破格の¥400で視られます。
ところで、ハリウッド映画はセリフが十分理解できなくても、とにかく面白い!エンターテインメントとは何かをハリウッド映画は熟知していると思います。