ドイツ・デュッセルドルフ空港からわずか5km 知る人ぞ知るヘルトルフ城とヘルトルフ城公園

こんにちは、ドイツ・デュースブルク在住のUmineko1848です。

ドイツには東西南北さまざまな観光地があります。

西部で言えば、かの世界遺産の大聖堂を頂くケルン、ノルトライン=ヴェストファーレン州の州都デュッセルドルフ。

見どころは盛沢山ですが、当然これらの都市は観光シーズンや週末になると人でごった返します。

ドイツ旅行中、人込みに疲れ、できれば近場で自然に癒されたい、人が少なくて空気がきれいなところへ行きたいと思った方には、ヘルトルフ城、そして隣接されているヘルトルフ城公園をオススメします。

ここ、日本で手に入る観光ガイドにはまず載っていていません。

今回は、この知る人ぞ知る二つの観光ポイントをご紹介したいと思います。

 

ヘルトルフ城について

ヘルトルフ城(Schloss Heltorf)があるのは、アンガームント(Angermund)。

デュッセルドルフ市の北部にある自然豊かな地区です。

このお城がいつごろ建てられたのかはっきりと分かっていませんが、Wikipediaドイツ語版によると、11世紀に書かれたカイザースヴェルト修道院の地代帳簿にHof Helethorpeという名で載っており、この時にはすでに存在が確認されています。

もともとは農業・林業資源を管理するための屋敷だったようです。

1167年、最初の所有者オットー・フォン・ヘルドルプから様々な人の手に渡ったのち、1662年からはシュペー家が購入し現在に至ります。

ちなみに下の写真は冬に訪れた時に撮影した写真。過度な装飾はなく、慎ましやかで品の良い佇まいを見せてくれます。

f:id:camusneco:20180813115949p:plain f:id:camusneco:20180813115955p:plain

 

ヘルトルフ城公園について

そして城に隣接されているのが、広大な敷地を有するヘルトルフ城公園(Schlossgarten Heltorf)です。

種々様々な花や木が植えられ、つねに美しく剪定されています。

また、園内には大小4つの池があり、運が良ければ野鳥も見られるでしょう。

かなり広いので、すべてを見て回るのに少なくとも2時間は必要です。

人込みから離れ、ほっと一息つくには最高の場所と言えます。

ちなみに入園可能な時期は3月1日から10月31日まで。土日祝日のみで、10時から18時まで。入場料は一人3€(約390円)。

f:id:camusneco:20180813120004p:plain    f:id:camusneco:20180813120011p:plain

f:id:camusneco:20180813120018p:plain

 

これほどまでに美しい公園とお城。

一見完璧なようですが、一つだけ欠点があります。

それはとにかく最寄駅からの道がわかりにくい

みなさんが訪れる際に迷わないよう、次の章で丁寧に説明しておきます。

 

ヘルトルフ城への行き方

まず、ヘルトルフ城への行き方です。

最寄りの駅は、デュースブルク市内にあるデュースブルク・ラーム(Duisburg-Rahm)になります。

デュースブルク中央駅からS1という近郊鉄道に乗り4駅先のラーム駅で降りたら、しばらく住宅街を歩きます。

地図通りに行くと、途中から左手に一面ジャガイモ畑が広がりますが、ひたすらまっすぐ進みましょう。

丁字路までたどり着けば、看板が出てくるのでもう安心です。

脇道はほとんどないので道に迷うことはないと思いますが、ドイツに不慣れな方は周りに畑以外何もないので不安になるかもしれません。

とにかく勇気をもって前に突き進んでください。

 f:id:camusneco:20180813120202p:plain

次に近いのは、アンガームント駅。ですが、ラーム駅からと距離的には大して変わりません。

駅から閑静な住宅地が続き、右手にジャガイモ畑を見ながらまっすぐ歩きます。

十字路までくれば、あとは看板通りに行くだけです。

 

f:id:camusneco:20180813120120p:plain

以上のように、ヘルトルフ城へは二通りの行き方があります。

どちらからでも目的地には間違いなくたどり着けますが、デュースブルク市内から来る方はラーム駅で、デュッセルドルフ市内からはアンガームント駅で下車されることをお勧めします。

なぜかというと、この二つの駅の間がちょうど両市の境で、市境を超えると運賃の料金ゾーンが変わるため、一人当たり2.20€(約285円)ほど高くなってしまうからです。

 

ヘルトルフ城公園への行き方

さきほど述べた通り、ヘルトルフ城公園はヘルトルフ城に隣り合っています。

しかし、お城から直接公園に直接入れることはできません。

その逆もまた同様です。

これが最大の注意点と言えます。

もしお城から公園に行く場合は、いくつかある西へ向かう迂回路を通ってフロッシェンタイヒに向かってください。

ヘルトルフ城公園だけ、あるいは城より公園を先にご覧になる場合は、次のようなルートを取らなければなりません。

 

まず、最寄り駅は、U-Bahnと呼ばれる地下鉄が通っているフロッシェンタイヒ(Froschenteich)です。

ですが、地下鉄といっても、ここ周辺は畑の間を縫うように地上を走っています。

駅から階段を下りて左に曲がり、右手にアウトバーンの入り口を見ながらまっすぐ進みます。曲がりくねった上り坂をのぼると、公園の入り口がすぐに出てきます。

ちなみにフロッシェンタイヒ駅は、デュッセルドルフ側の料金ゾーンに属します。

f:id:camusneco:20180813120248p:plain

 

まとめ

いかがでしょうか。デュッセルドルフ空港からわずか近郊電車でわずか5kmの距離にありながら、これほどの景色が広がっているのです。

ドイツ旅行中、街歩きにつかれた方はぜひ行ってみてください。