ドイツのお酒といえば...
こんにちは、ドイツ・デュースブルク在住のUmineko1848です。
みなさん、ドイツのお酒といえば、ビールを思い浮かべる人が多いと思います。
暑い時期、芝生に寝転がって冷たいビールを飲むのは最高です。
2018年はドイツも記録的な猛暑だったので、ビール瓶が足りなくて工場が困っているという新聞記事が話題になりました。
でも今日はワインがテーマ。
フランスやイタリアに劣らず、ドイツのワインもとても有名です。
特に白ワインは、お酒が好きな方なら日本でも召し上がったことはあると思います。
ただし、酒屋さんで何種類のドイツワインを買って飲み比べるなんてことは…さすがにちょっと難しい。
でも、夏にデュースブルクのワイン祭に行くと、なんと数百種類のワインを楽しむことができるのです!
デュースブルクについて
その前に、まずデュースブルクについて簡単に説明しましょう。
デュースブルク(Duisburg)はドイツ西部のノルトライン・ヴェストファーレン州にある50万人都市で、フランクフルト空港から高速鉄道で約1時間40分、デュッセルドルフ空港からはわずか10分のところにあります。
かつては炭鉱で栄え、現在でも工業の街として有名です。ちなみに下の写真は、開催地のすぐそばにあるデュースブルク劇場。白亜の外壁が青空に栄えますね。
ワイン祭に出かけよう
そんなデュースブルクに、毎年8月になるとモーゼルやプファルツなどドイツの有名なワイン産地から業者が集まり、街中に50以上のワインスタンドを構えます。
そして、舌の肥えたワイン通たちが4日間にわたって集うのです。
1986年から始まったこのワイン祭(Weinfest)は、今年の2018年で33回目。
開催時間は午前11時から夜10時まで。場所はデュースブルク中央駅から歩いて5分のところにあるKönigstraßeケーニヒ通りです。
ちなみに、私は毎年足を運んでおり、この日も多くの人でごった返していました。
早速、目についたところに入店。今回は、Bär(熊)というお店。名前の通り、ロゴが熊。
そして注文したのがこちら。
左が2017年に作られたピノ・ノワール(ドイツ語 Spätburgunder)の白ワイン。
ライン・ヘッセン地方で採れたブドウを使用した、非常に軽い口当たりの飲みやすいワインです。
ちなみに、右にあるのはワインショーレ(Weinschorle)。
あまり聞き馴染みのない言葉ですが、ドイツでは夏の楽しみ方として一般的です。
どう飲むかというと、コップの3分の1までワインを注いだ後、炭酸水で割ります。
スパークリングワインと違い、アルコールが薄まるのでお酒が苦手な方も手軽にゴクゴク飲めてしまいます。
ちなみにお値段はそれぞれ3.5ユーロ(約450円)でした。
ほかにもブレッツェルのお店や下の写真のようにソーセージのグリルスタンドも軒を連ねています。
注文と支払いの方法
ドイツ語が分からなくても、単純にワインを注文するぐらいであれば指さしで問題ありません。
一つ注文する場合は、メニューの中から希望するワインを指さしてEinmal das bitte!(アインマル・ダス・ビテ)「これ一つください」、二つの場合はZweimal das bitte!(ツヴァイマル・ダス・ビテ)「これ二つください」と言えば十分伝わるはずです。
会計は注文のときに済ませます。
その際、注文した料金より2.5ユーロから3ユーロほど上乗せした金額を提示されますが、これはグラスのデポジット代なので、飲み終わってグラスを返却すると返金される仕組みになっています。
ワインやお釣りを受け取る際ははっきりとDanke.(ダンケ)「ありがとう」、退店時はTschüss.(チュース)「さようなら」と言いましょう。
日本ではあまり意識しないことかもしれませんが、これらの挨拶はドイツで客が守るべき最低限のマナーです。
まとめ
1スタンドにつき少なくとも10種類置いてあり、全部で50のスタンドがあるわけですから、この数百メートルの通りに、単純計算で500種類のワインが集められていることになります。
つまり、毎日朝から晩までいて、1時間当たり11.5杯飲めばすべて制覇できます。あくまで計算上の話ですが。
最後に一つ注意点。最近はドイツ全体で言えることですが、ここデュースブルクも決して治安がいいところとは言えません。
グラス片手に友達と盛り上がるのはいいですが、くれぐれも置き引きやスリに注意してください。
みなさんも、デュースブルクでドイツのワインを味わってみませんか?